清涼飲料水が入っていたアルミ缶をボイラー部に利用するポンポン船です。
アルミ缶の側面のアルミ板は薄くって柔らかいので、このポンポン船を走らせると、
ダイアフラム式のポンポン船と同じようにポコポコと可愛い音を出します。
半田付けやロー付けをしなくてよいので手軽に作ることができます。
材料
清涼飲料水のアルミ缶(容量250ml,外径約5.3cm)、アルミ管(外径4mm 長さ15cm)2本、発泡スチロールトレー、
バルサ材(約10×10cm,厚さ2mm)、アルミホイール、シリコン系シーリング剤、ゲル状携帯燃料
作り方
(1)アルミ缶の口の方と底の方にカッターナイフで切り口を開けて、ハサミで円周に沿って切り、
円筒状にします。筒の長さが約11cmになるように切りそろえます。
(2)円筒状になったアルミ缶をゆっくり押し広げて行きます。
(3)アルミの筒の側面を押して、2枚のアルミ板の隙間が狭くなってきたら、焼き鈍したアルミ管を約7cm挿入して、
両端に挟み込み、アルミ管が入るスペースを作っておいてから、更に押して、2枚のアルミ板がくっつくようにします。
(4)アルミ管が挿入されていない方の切り口のアルミ板2枚を合わせて、ペンチなどで約5mm折り曲げ、
折り返します。この部分は漏れがあってはいけないので、折り返した部分をバイスなどに挟んで強く圧着します。
念のため折り返した部分の中心付近を更に折り曲げておきます。
(5)挿入してあったアルミ管を一旦抜き、アルミ管の端から約7cm付近にシリコン系シーリング剤を塗って、再度挿入します。
(6)アルミ管が出ている切り口はアルミ管が側面に密着するようにして、アルミ管の横のアルミ板を約5mm切り、
(4)と同じ方法で、2枚のアルミ板を合わせて折り返して圧着します。
(7)板状になったアルミ筒の上部から約5cmの所を内部のアルミ管と一緒に写真のように約120度曲げます。
(8)アルミ筒から出ているアルミ管もアルミ筒から出た位置で写真のように曲げます。
(9)アルミ管とアルミ板の接合部の外側には漏れ防止のためシリコン系シーリング剤を塗っておきます。
(10)これでエンジンは完成です。シリコン系シーリング剤が固まったら、エンジン全体を水に浸け、アルミ管の一方の口を指で塞いで、
もう一方のアルミ管の口から空気を吹き込み漏れがないか確認します。折り返して圧着した部分から空気が漏れていれば、
漏れている部分をペンチなどで再度圧着して、漏れを止めます。
アルミ管とアルミ板との接合部の漏れはシリコン系シーリング剤を塗り重ねて漏れを止めます。
(11)発泡スチロールのトレイを船の形に切り抜いて船体を作り、船体の後部にエンジンを挿入する穴を開け、 穴にエンジンを通します。アルミ管が出ているエンジンの下部は船底の下にくるようにして、固定します。
(12)エンジンの下になる部分の発泡スチロールにバルサ材を適当な大きさに切って、貼り付け、発泡スチロールを熱から守ります。
加熱にはローソクより強い火力が必要なので、アルミホイールまたはアルミ板でゲル状携帯燃料を入れる直径約2.5cmの容器を作ります。
(13)アルミパイプから水をボイラー内に十分にいれて満たしてから、水に浮かべて、燃料に点火するとポンポン船はポコポコと音を立てて走り出します。 火力が弱いと、ポンポン船は走りますが、音が出ないときがあります。この時は燃料の量を多くしてください。