ポンポン船ってどんな船



ポンポン船は焼き玉エンジンと言われる小型の簡易なエンジンを搭載した船の愛称で、 明治末期から昭和30年代の始め頃まで小型の漁船や渡し船などに利用されていまた。
この船はポンポンと言う排気音がするので、ポンポン船と名付けられたと言われています。
現在では焼き玉エンジンのポンポン船は一部の地域で観光用に運行しているようですが、 一般にはほとんど見ることが出来なくなりまた。

昔懐かしいポンポン船を思い起こさせる大阪の渡し船 

おもちゃのポンポン船はブリキで作られた船体の内部に薄い円形ボイラーが有り、 ボイラー内の水をローソクの炎で加熱して発生する蒸気を動力として走らせるもので、 ポコポコという音をさせて走り、本物のポンポン船とよく似ているので、 ポンポン船のおもちゃとして多くの子ども達に親しまれました。


ポンポン船の内部 円盤形のものがボイラー 

 おもちゃのポンポン船は映画「崖の上のポニョ」で宗介が持っていたことで有名になりましたが、 現在ではブリキ製のおもちゃのポンポン船は国内では製造されていないようで、 インドや東南アジアで製造されたものが輸入されて販売されている程度です。
 このように音を立てて走るポンポン船のおもちゃはほとんど見かけなくなりましたが、 細い金属の管をコイル状に巻いてボイラーにすると、おもちゃのポンポン船と同じ様な走り方をするので、 個人で手軽に作ることができるポンポン船として広く楽しまれるようになりました。
ただ、金属管で造ったボイラーはポンポン船独特の音がしないので、厳密にはポンポン船とは言えないのですが、 水を加熱して発生する蒸気の力で走る作動原理が同じですので、金属管で造った船もポンポン船と呼んでいます。

 
アルミ管 で作ったポンポン船